【最高の贅沢】
　
「今日のお昼ご飯は何にする？」というのが
私たち夫婦の朝の合い言葉。
　
２人して冷蔵庫や、戸棚を開けて、
この材料ならこんなのが出来るねと
相談しつつ献立を決めていきます。
　
これを食べたいから、このお料理を
というのも悪くはないけれど、
我が家は逆に、
手持ちの材料から決めるのです。
そうすると、
手持ちの食材を無駄にすることがなく、
多分、私たちだけでなく、
食材さんも、
ハッピーな想いで満たされるような…。
　
調理そのものも、手分けします。
今日のスパゲティを例に取れば、
パスタをゆでるのは、
ゆで加減にこだわる夫に任せて、
私は、具材の調理を分担。
お互いのタイミングを合わせるように
呼吸を感じ、声を掛け合いながら、
料理していきます。
これは遠慮なく
思いを表明し合い、
どちらも我慢しないで、
合一点に達しつつ進むという
日々のコミュニケーションのレッスンになります。
　
そして、なにより、
２人で合一した気持ちで、
協力して作ったランチを、
１つのテーブルで一緒に食べるのは、
ああ、嬉しい。
　
まるでおままごとみたい。
人として生きる上で、
日常のこうしたなにげないことが、
最高の贅沢でなくてなんでしょう。